コラム

COLUMN
Vol.33

扱いづらいのは自分

2024/10/01

仕事をする上で、さまざまなこだわりがあります。
例えばその一つ、私は仕事において「スピード」を大切にしています。
やるべき仕事を短期間で成し遂げること、ではなく仕事に取り掛かるまでの早さです。
どこか生真面目なんでしょう 笑
早く着手することで納期までの時間が増え、その間にスクラップ&ビルドが可能になり、
最終的に高いクオリティの成果を出せると信じています。
早く行動することでお客様の満足にもつながり、自分自身の成長や自信の源にもなってきたと感じています。

しかし、このこだわりが自分を苦しめることが多々ありました。
私が「スピード」を重んじる一方で、ほんの少しの違いでも他者の動きにそれがないと感じた時、苛立ちを覚えるのです。
極端に言えば「この人は本当にやる気があるのだろうか?」と疑念を抱いてしまうほどでした。
その瞬間自分のこだわりは良い方向に作用せず、他者を否定するような感情で自分を支配してしまうのです。
一方で人それぞれに成果の出し方がある。強みもあればこだわりもある。
30歳でマネジメントに携わるようになって、また多くの方々と協働するようになって以来、
その葛藤と発見の繰り返しであったと思います。

私もいい歳になりました。
が今でもこのようなこだわりを持つ自分の扱いづらさに悩む時があります。
自分のこだわりを捨てることはできませんが、他者を尊重し、柔軟である力を持つことが今後も課題だと感じています。
扱いづらい自分と向き合うことは、一生続く気がしています。

Editor Info.

取締役
エグゼクティブコンサルタント

廣瀬 信太郎

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