コラム

COLUMN
Vol.50

あなたの「登る山」はどこですか?
〜甲子園から学ぶ、目標設定の本当の意味〜

2026/04/01

桜も満開を迎え、いよいよ4月。新入社員の姿に刺激を受け、「今年度も頑張るぞ」と気合を入れ直している方も多いのではないでしょうか。

さて、4月といえば、多くの企業で「目標設定」が行われる時期です。 皆さんは、上司との目標設定面談に向けて準備はバッチリでしょうか? 「あぁ、またこの時期が来たか…」「どうやって無難な目標を立てようか…」と、少し憂鬱な気持ちになっている方もいらっしゃるかもしれません。無理もありません。どうしても「目標=会社から与えられるノルマ」と捉えてしまいがちですから。

しかし、目標設定とは本来「これからどの山に登るのか」を決める、とてもワクワクするコンパス作りなのです。

目標の高さと「役割」が、進む道を決定づける

ちょうど先日、春の選抜甲子園が熱戦の幕を閉じました。球児たちのひたむきなプレーに、胸を熱くした方も多いと思います。 実は、この甲子園を目指す球児たちの姿から、私たちのビジネスにおける目標設定のヒントをもらうことができます。

例えば、同じ野球部でも「甲子園“出場”」を目標にするチームと、「甲子園“優勝”」を目標にするチームでは、日々の練習メニューが全く異なります。
さらに、個人の「役割」や「置かれた環境」によっても目標は大きく変わります。

投手なら「防御率〇点台」、捕手なら「盗塁阻止率〇%」等が目標になるでしょう。環境や学年によっても同様です。弱小チームの1年生なら「即レギュラーでチームを牽引する」ことかもしれませんし、強豪校の1年生なら「基礎体力をつけ、秋にベンチ入りする」といった、段階に応じた目標になるはずです。

「目標及び達成基準」と「プロセス」をセットで描く

これはビジネスでも同じです。新入社員、中堅社員、マネージャーといった等級や役割によって設定すべき目標は当然異なります。実りある目標設定には、自身の役割を踏まえ、以下2つを解像度高くセットで考えることが大切です。

  • •目標及び達成基準
  • 「何を」「いつまでに」「どのレベルまで(数値・状態)」達成するのかを明確にする

  • •プロセス

    基準クリアのため、「どのように」「どのような役割で」「どのような手順で」進めるのかを具体化する。

    例えば「売上105%」という結果だけを追うと苦しくなります。しかし、「今年度末までに(いつまでに)、働き方を変革するパートナーとして(何を)、売上105%を達成する(どのレベル)」と設定してみましょう。そして、「自分が牽引役として(役割)、最新知見を取り入れた提案へと質を変え(どのように)、第1四半期に〇〇を習得する(手順)」とプロセスまで繋げるのです。

    こうして解像度を上げることで、1年後に身につくスキルも仕事の面白さも雲泥の差になります。

    目標は「与えられるもの」から「創るもの」へ

    会社にいる以上、目標シートには具体的な数値を落とし込む必要があります。しかし、枠を埋める前にご自身に問いかけてみてください。

    「今年、どんな景色を見たいか?」 「そのために、どの山に登る覚悟を決めるか?」
    会社から期待される役割と、自分が成し遂げたいこと(ありたい姿)の接点を見つけること。目標は「与えられるもの」ではなく、自分の意志で「創るもの」です。

    皆さんが今年度登る山は、どんな山でしょうか? まずは少しだけ背伸びをして、自分自身がワクワクするような目標を描いてみてください。

    そして、面談や1on1で「今年はこんな山に登ってみたいです」と上司に相談してみてください。「こんな挑戦をしたい」「こんな風に成長したい」という前向きな意欲を喜ばない上司はいません。あなたの関心を知ることで、上司もサポートしやすくなります。対話を通じて、あなたの目標はさらに良いものへとブラッシュアップされていくはずです。

  • Editor Info.

    営業統括部長
    シニアコンサルタント

    瀬尾 晃

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